気象病と自分で出来る対処法!
「今日は頭が痛いから、低気圧が近づいているみたい」など
体調不良で天気をピタリと当ててしまう人は、皆さんの周辺にもいませんか?
このような天気によって引き起こされる体調不良は「気象病」と呼ばれ、気のせいではありません。
気象病として最も多くの人が挙げる症状が頭痛。
ほかにも、首の痛み、めまい、耳鳴り、関節痛、鬱(うつ)や不安症なども気象病の症状のひとつです。
今現在、気象病で悩む人は日本で約1000万人にものぼると言われています。
昔から、天気と体調には深い関係があることはわかっていました。
ストレスによって気象病になりやすい体質になったり、局地的大雨(俗にいうゲリラ豪雨)などの
極端な気象現象が目立つようになることで、年々気象病の患者数は増加傾向にあります。
また、気象病についての研究が進んだのは最近のことなので、近年気象病が一般に認知されるにつれて
「今までなんとなく感じていたあの不調は、天気によるものだったのか!」
と自分の気象病に気づくことも、患者数が増えている原因のひとつといえます。
気象病の主な原因は、気圧の変化。変化は急なほど症状が強くなります。
主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいます。
気圧が変化すると、人間の体はそれに抵抗しようとして自律神経が活性化されます。
自律神経系には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて体を興奮させる働きがあります。
一方、副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。
この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。
気象病がつらいという人は、下の(1)~(4)を1日3回、痛みの出ない程度の力で行ってみてください。
(1)耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
(2)耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
(3)耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
(4)耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す
耳には自律神経の線維が分布しています。
気象病でしんどい時には、耳を刺激して健康を取り戻しましょう!!